Sparkle Sustainably

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大学4年生

さくらこ

好きなこと 料理をすること

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STORY

大学2年生の秋、生まれて初めてピアスを開けました。ピアスをつけると、まるで世界に虹色のフィルターがかかったように、生活に彩と輝きを与えてくれました。私にとってのジュエリーは、嬉しい時も、楽しい時も、辛い時も、悲しい時も、自信がない時も。どんな時でもそばにいて、自分自身をエンカレッジしてくれる大切な存在です。

次の年の春休み、大学で取り組んでいたフェアトレード活動で、初めて途上国を訪れました。チョコレートの原料、カカオ豆を栽培している農家さんを見学するためです。シャワーからお湯が出ないとか、トイレの水が流れないとか、家のほとんどが屋外とか、夜は外を出歩けないとか、Wi-Fiが繋がらないとか、

日本の生活とのギャップには驚きましたが、現地の人たちにとってはそれが日常で、どちらの生活が優れているとか劣っているとか、幸せだとか不幸せだとか、判断することは難しいなと感じました。

それでも、どちらかの生活を自由に選ぶことができる私と、その選択肢を持っていない彼らには、明らかに格差がある。 そして、その格差を生んでいる原因の一つに、何気なく食べているチョコレートが関わっていることを体感しました。

同じ地球に住んでいて、同じ権利が与えられていないこと。彼らによって支えられているにもかかわらず、事実を知らずに生活している人がいること。 そして何より、今まで意識してこなかった自分に、悔しさとやるせなさを感じました。

大好きなジュエリーにも、まだ知らない社会問題があるかもしれない。その時初めて、美しいジュエリーに隠された様々な問題について興味を持ちました。

人類が誕生してから長い歴史の中で、私たちの側にはいつもジュエリーがありました。その魅力は、この先も尽きることなく、次世代へと受け継がれていくように思います。

一人でも多くの人に、ジュエリーの現実と可能性を知って欲しい。 そして、真に美しいジュエリーを感じてほしい。

そんな思いで、このプロジェクトをはじめました。