Sparkle Sustainably

INTRODUCTION

INTERVIEW

kikirico

身近なものの美しさに気づかせてくれる自然環境と人間社会の調和が
デザインされたタイムレスなアクセサリーに出会いました。

INTRODUCTION

kikiricoさんは「離島と都会をつなぐアクセサリー」を展開されている、 【エシカル】と【再生】がテーマのアクセサリーブランドです。

■自然物をアクセサリーに

九州北部に位置する、長崎県の離島「壱岐の島*1」。

古くから、大陸との交流が盛んに行われてきたこの島には、弥生時代の遺跡や古墳、神社など、時空を越えた歴史を体験できるスポットが数多く残されています。 海に囲まれ、自然と共に生きる島の人々は、独自の風習や文化を現代まで継承して来ました。

kikiricoさんは、壮大な自然に覆われた壱岐の島の魅力を、デザインという表現方法で伝えています。

アクセサリーに使用されているメインの素材は、すべて壱岐の島で採れた自然物です。 壱岐の島で採れる自然物の美しさを活かした、その個性的なアクセサリーは、

「都会と島(田舎)」
「人間と自然」

との間にある、目に見えない境界線を飛び越え、私たちのライフスタイルにちょっとした「非日常感」と「繋がり」を与えてくれます。

■海の変化を感じてほしい

デザイナーのiiiimiiii(イミ)さんは、活動を通して壱岐の島と向き合うようになってから、島の自然に迫る深刻な環境問題に、危機感を感じるようになりました。

kikiricoさんのアクセサリーは、自然からの贈り物で出来上がっています。 自然への想いから、一般社団法人JEAN*2さんにアクセサリーの売り上げの一部を寄付する取り組みを始めました。

■魅力的なアクセサリーのラインナップ

壱岐の島で採れる、同じ形が二つとない個性的な自然物を活かした、こだわりの詰まったkikiricoさんのアクセサリー。

まずは、「アバロンチョップスティックピアス」。

「チョップスティック」という名の通り、箸を連想させるようなデザインが可愛らしく、壱岐の島の飲食店から出た廃棄されるアワビの殻を集め、ピアスにしています。

次に、「朝の海(クリア)」。

壱岐の島在住のご夫婦が朝の静かな白浜で集めた、色とりどりの貝殻を丁寧に閉じ込めたピアスです。 夏にぴったりなクリアなデザインと、冬のコーディネートに合わせても可愛い、マットな質感の「朝の海(霧がすみ)」のデザインも展開されています

また、グレーの色合いが壱岐の海の夜を感じさせる、「夜の海(グレークリア)」「夜の海(霧がすみ)」もあり、移り変わる季節と自分の気分に合わせて、お気に入りを選ぶのが楽しいシリーズとなっています。

この他にも、いびつな形をしたバロックパールや、天ヶ原という波の激しい海岸で丸くなったシーグラス、壱岐の島で採れる綺麗な鉱石などを使用したアクセサリーなど、楽しい作品がそろっています。

■新たな時代の、象徴となるアクセサリー

これから私たちが目指すべきは、循環型自然共生社会です。

身近なものの自然な美しさに目を向け、そこに新たな価値観を与えることで、永く大切に持ち続けられるアクセサリーは、自然と共生しながら大切に日々を紡いでいく新たな社会において、象徴とも言える存在ではないでしょうか。

kikirico

デザイナー iiiimiiiiさん

全国の取扱ショップ/オンラインショップにて。

詳しくはWebサイトから。

kikirico official website kikirico official Instagram kikirico online shop

*1壱岐の島
壱岐市役所の統計によると、人口は25,976人(令和2年12月末時点)。 九州と対馬の間に位置し、23の属島が周囲に存在する長崎県の離島です。 「古事記」「日本書紀」に記される有名な「国生み神話」。イザナギとイザナミの二神が日本の島々を構成する物語の中で登場する島の一つが「壱岐の島」です。 多くのパワースポットが点在しており、神々が宿る島として、人々はその文化を今日まで継承してきました。さらには、「魏志倭人伝」の中で、大国が存在したとの記載もあり、弥生時代の遺跡や古墳が多く残されている、歴史の深い島でもあります。 大陸との交易も盛んに行われ、中継地点として栄えた時代もありましたが、鎌倉時代には元寇によって大きな被害を受けました。 現在では、豊かな自然と美しい海を求めて全国から観光客が訪れる、魅力溢れる島です。

*2一般社団法人JEAN
「美しい海をこどもたちへ」
1990年発足以来、海洋ごみの調査やクリーンアップキャンペーン、海洋汚染問題の情報発信など、海のごみ問題を解決するべく様々な活動を行っている、非営利の環境NGOです。 JEANさんが取り組む特徴的な活動の一つ「国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup : ICC)」は、毎年100ヶ国前後の国と地域で行われている、国際的な海洋環境保護活動です。世界と一つにつながっている海のごみ問題を解決するために、世界中で一斉に、同じ時期に行われています。JEANさんは、日本でのクリーンアップキャンペーンの企画運営とICCのコーディネートを行うだけでなく、クリーンアップキャンペーンで得られた結果から、海のごみ問題解決に向けた様々な活動を行っています。 一般社団法人JEAN ホームページ

参考文献資料

  • 壱岐観光ナビ https://www.ikikankou.com/ (2021/03/01参照)
  • 壱岐観光ナビ https://www.ikikankou.com/ (2021/03/01参照) 一般社団法人JEAN  http://www.jean.jp/ (2021/03/01参照)
  • kikirico https://www.kikirico.net/ (2021/03/01参照)
  • 神社本庁「国生み」https://www.jinjahoncho.or.jp/shinto/shinwa/story1 (2021/03/01参照)
  • ダイヤモンド社(2020)「地球の歩き方JAPAN 島旅06 壱岐IKI」 長崎県壱岐市役所 「最新の人口と世帯数」(2021/03/01参照) https://www.city.iki.nagasaki.jp/soshiki/seisaku_kikakuka/shisei/3136.html
  • 山口遼(2016)「ジュエリーの世界史」新潮社。

kikirico

INTERVIEW

身近な自然の美しさをすくい上げ、私たちの生活に寄り添うアクセサリーとして再生させるブランド、kikiricoさん。
デザイナーの iiiimiiii(イミ)さんに、お話を伺いました。

■ブランドを通して、島の声を届けたい。

――iiiimiiiiさんのご出身地でもあり、kikiricoさんのアクセサリー素材の産地でもある「壱岐の島」には長い歴史があり、弥生時代の遺跡も数多く残されているそうですね。

iiiimiiiiさん:とても歴史深い島だと思います。そういう歴史的な奥深さも、作品をつくる上では刺激となっています。

――kikiricoをスタートした当初のエピソードを教えてください

iiiimiiiiさん:海や自然がどんどんと変化している様子を感じだし、kikiricoを立ち上げようと奮闘していく中で、島の海に関わる様々な職業のみなさんから、海洋汚染の深刻な状況を伺い、この生の声を届けたいなと思うようになりました。

――都会と離島をつなぐとは、具体的にはどういうことですか?

iiiimiiiiさん:ブランディングや、ストーリーテリングを通して、島の日常を都会に届けること。都会にとっての日常は田舎での非日常、その逆もそうです。アクセサリーを通して、その時間をシェアしてもらいたいという想いです。

――海からの素材で制作活動を進めていく中で、どのようなことを心がけていますか?

iiiimiiiiさん:「半分自分、半分自然」という点は、kikiricoのデザインをする上で気をつけています。自然を軸として考え、その美しさをより伝えるためにデザインをしていく、という作り方です。ですので、デザイン主軸ではなく、自然をありのままに受け入れることからデザインを始める。そのことは常に心がけています。

――kikiricoさんのアクセサリーは、同じものが二つとない特別感がありますよね。

iiiimiiiiさん:自然の色や形を活かしたデザインをしているので、個体差というものが少しずつ出てきます。ですが、それが魅力となり、オンリーワンの私だけのアクセサリーだと、喜んで頂けているんじゃないかなと感じています。そして、トレンド感をあえて入れすぎないように注意しています。長くつけて頂けると嬉しいです。

昔の人々は自然と繋がり、対話をしながら生きていたのかもしれません。 しかし現代に生きる私たちは、いつの間にか自然の中にいることを忘れてしまっているようにも感じます。

kikiricoさんのアクセサリーは、自然との「新たな繋がり」を提案してくれています。

iiiimiiii(イミ)さん

長崎県 壱岐島 出身

kikirico デザイナー

壱岐の島で採集した様々な自然物をアクセサリーとしてデザイン.

売上の一部を環境NGOのJEANに寄付している。

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